「いつか本を出してみたい」
そう思ったことはありませんか?
文章を書くのが好きだったり、誰かに伝えたい専門知識があったり、あるいは単に自分の考えを形にしたいという願望があったり。昔なら「本を出す」なんて夢のまた夢、出版社に採用される一握りの人だけの特権でした。
でも、今は違います。
Amazonが提供するKindle Direct Publishing (KDP) を使えば、誰でも、ほとんど費用をかけずに自分の本を出版できるようになりました。
「へぇ、Kindleで自費出版できるんだ。」
そう興味はあっても、
「でも、難しそう…」
「本当に素人でもできるの?」
「出版しても誰も読んでくれないんじゃないか?」
そんな不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、まさに私が「Kindleで自費出版、本当にできるの?大変じゃないの?」という疑問と不安を抱えながらも、実際に一冊の本を世に送り出してみた体験談を、ありのまま、正直にレビューしていきます。
実際にやってみて感じた**メリット・デメリット**
「こうしておけばよかった!」という**反省点**
これから出版する人への**実践的なアドバイス**
Kindle出版に少しでも興味があるあなたは、ぜひ最後までお読みください。きっと、最初の一歩を踏み出すヒントが見つかるはずです。
なぜKindleで自費出版を「やってみよう」と思ったのか?
私がKindle自費出版に挑戦した一番の動機は、「自分の持っている知識や経験を、ブログ記事とは違う形でまとめてみたい」という思いでした。
ブログは日々の情報発信や速報性に強いですが、ある特定のテーマについて体系的に、じっくりと読んでもらうには、やはり「本」という形が適していると感じていたんです。
また、Kindle出版が「誰でも、ノーリスクでチャレンジできる」という情報を目にするたびに、「本当に?じゃあ、試しにやってみるか!」という気持ちが湧いてきました。
特に魅力的だったのは、以下の点です。
これらの「期待」が、重い腰を上げて執筆に取り掛かる原動力となりました。
執筆から出版まで、リアル体験記【大変だったこと・簡単だったこと】
さて、ここからは私が実際にKindle本を執筆し、Amazonで販売開始するまでの具体的な道のりをお話しします。
2. 執筆
3. 推敲・校正
4. フォーマット調整(Kindle形式に変換)
5. 表紙デザイン
6. KDPアカウント登録&情報入力
7. 原稿・表紙アップロード&出版設定
8. 審査&出版!
こうして書き出してみるとシンプルに見えますが、実際にやってみると、それぞれのステップで「思っていたより大変だったこと」と「あれ、意外と簡単だったな」と感じたことがあります。
思っていたより大変だったこと
1. 執筆の継続とモチベーション維持
これが一番大変でした!ブログ記事なら数千文字で完結しますが、Kindle本となると数万文字規模になります。最初の勢いは良かったのですが、途中でアイデアに詰まったり、モチベーションが低下したり…。締め切りがない分、自分を律して書き続けるのが本当に難しかったです。
コツ?
毎日少しずつでも書く習慣をつけること。そして、誰かに「今、本を書いてるんだ」と話して、適度なプレッシャーを作るのは有効でした。
2. 徹底的な校正作業
誤字脱字、言葉遣いの統一、事実確認…。自分で書いた文章は、驚くほどミスが見つけにくいものです。何度読んでも「これで完璧!」と思っても、少し時間を置いて読み返すと新たなミスが見つかったり…。有料の校正サービスやツールを使うという選択肢もありますが、私はコストを抑えたかったのでセルフ校正に力を入れました。これが想像以上に時間を要しました。
3. 表紙デザイン
「表紙なんて、適当に画像貼ればいいんでしょ?」くらいに考えていたのですが、これは大間違いでした。読者はKindleストアでたくさんの本の中から読む本を選びます。その際に、一番最初に目に入るのが「表紙」です。
素人が作るとなかなか「目を引くデザイン」にするのが難しく、ここはかなり苦労しました。デザインツールCanvaなどを活用したり、他の売れている本の表紙を参考にしたりして、どうにか完成させました。
意外と簡単だったこと
1. KDPアカウント登録と基本設定
AmazonのKDP(Kindle Direct Publishing)サイトでのアカウント登録や、税金情報の登録などは、マニュアル通りに進めれば比較的スムーズにできました。日本の住所や銀行口座があれば問題なく登録できます。
2. 原稿のアップロードとフォーマット変換
原稿ファイル(WordやEPUB形式など)をKDPにアップロードすると、Amazon側でKindle形式に変換してくれます。Wordで書いた文章でも、適切な見出し設定などをしておけば、比較的きれいに変換されました。事前のフォーマット調整も必須ですが、専門知識がなくてもツールを使えば対応可能です。
3. 出版申請そのもの
必要な情報を入力し、原稿と表紙をアップロードして「出版」ボタンを押すだけ。申請自体は驚くほどあっさりしています。あとはAmazonの審査を待つだけです。私の場合は、数時間から24時間程度でストアに並びました。
Kindle自費出版を「やってみて」感じた【正直レビュー】
さて、実際に一冊を出版してみて、当初の期待通りだったこと、予想外だったこと、そしてリアルに感じたメリット・デメリットを正直にお話しします。
あんなに頑張って書いたのに…という徒労感に襲われることもあります。
しかし、これは多くのKindle作家が経験する道だと知って、めげずに情報発信を続けることの重要性を痛感しました。
これからKindle自費出版にチャレンジするあなたへ
私のリアルな体験談を踏まえ、これからKindle出版を目指す方に向けて、いくつかアドバイスを送りたいと思います。
プロの作家ではないのですから、最初から完璧な本は難しいです。それよりも、まずは一冊完成させて「出版する」という経験を積むことの方が重要です。最初の本は「練習台」くらいの気持ちで、ハードルを下げましょう。次の本で改善すればいいんです。
**「誰に」「何を」伝えたいのかを明確にする**
ターゲット読者と、その読者が読後にどうなっているか(どんな知識を得て、どんな悩みが解決されているか)を具体的にイメージしましょう。これがブレると、本のメッセージが曖昧になり、誰にも響かない本になってしまいます。
**目次を最初にしっかり作る**
目次は本の「設計図」です。最初に目次をしっかりと構成することで、執筆中の道しるべになります。書き進める中で変更してもOKなので、最初に全体像を固めましょう。
**表紙とタイトルは本当に重要!**
素人が作るなら、プロに依頼することも検討する価値はあります。もし自分で作るなら、ターゲット読者に刺さるか?サムネイルで映えるか?を意識して、複数の案を作成・検討しましょう。タイトルも同様です。キーワードを入れつつ、読者の興味を引くものにしましょう。
**プロモーションは必須と心得る**
ブログ、SNS、メールマガジンなど、あなたが持っている媒体をフル活用して、本を出すことを告知し、内容の魅力を伝えましょう。友人や知人にも頼んでレビューを書いてもらうのも有効です(ただし、Amazonの規約に注意)。
**Kindle Unlimited (KU) に登録するか検討する**
KUに登録すると、KU会員は無料で読めるようになり、読まれたページ数に応じて印税が入ります。多くの読者に読んでもらえる可能性が高まりますが、他の電子書籍ストアでは販売できなくなります。メリット・デメリットを理解した上で判断しましょう。(私は登録しました)
Kindle自費出版は、やったことのない人にとっては未知の世界かもしれません。ですが、特別な才能やスキルがなくても、情熱と根気があれば誰にでも挑戦できることです。
最初は大変なことも多いですが、「自分の本がAmazonに並んでいる!」という感動は、何物にも代えがたい経験です。
【まとめ】Kindleで自費出版は「アリ」!でも〇〇が鍵
この記事では、私が実際にKindleで自費出版をやってみたリアルな体験談と、そこから見えてきた正直なレビューをお届けしました。
Kindleで自費出版を「やってみた」私の結論としては、「非常に価値のある経験であり、挑戦する価値は大いにある」です。
ただし、本を出せば自動的に売れるという甘い世界ではありません。読者のことを考え抜いた質の高いコンテンツを作り、それを積極的に読者に届ける努力が必要です。
でも、それはブログ運営や他の情報発信と同じこと。
「本を出す」という新しいアウトプットの形に興味があるなら、ぜひ恐れずに一歩踏み出してみてください。あなたの知識や経験が、誰かの役に立つ「一冊」になるかもしれません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!