「卵焼きは甘い派?それとも甘くない派?」
この永遠のテーマに、終止符を打つかもしれない、とっておきのレシピをご紹介します。それは、九州男児から教わった、ふわっふわでジューシーな絶品だし巻き卵です!
だし巻き卵と一言で言っても、そのレシピは地域や家庭によって様々。関東風の甘さ控えめなしょっぱいもの、関西風のたっぷりだしでふわふわなもの、そして九州地方のちょっぴり甘めの味付けが特徴的なものなど、まさに十人十色。
この記事では、特に「甘めのだし巻き卵が好き!」という方、そして「今までだし巻き卵作りで失敗続き…」という方に、ぜひ試していただきたい、門外不出(?)のレシピとそのコツを余すところなくお伝えします。
九州男児が語る「だし巻き卵」へのこだわりとは?
九州、特に福岡出身の知人から教わったこのレシピ。彼曰く、九州の食卓にだし巻き卵は欠かせない存在とのこと。お弁当、朝ごはん、おつまみ…どんなシーンにも登場し、家庭の味として深く根付いています。
彼のこだわりは、何と言っても「だしの風味」と「優しい甘さ」。単に甘いだけでなく、だしの旨味がしっかり効いているのがポイントだそうです。使うだしは、かつおだしや、地域によってはあごだし(飛び魚のだし)を使う家庭もあるとか。このだしが、卵の風味をぐっと引き立て、冷めても美味しいだし巻き卵になる秘訣なのです。
また、焼き加減も非常に重要。強火で一気に焼くのではなく、弱火〜中火でじっくりと、卵液が固まりすぎないように丁寧に巻いていくことで、あの「ふわふわ」「ジューシー」な食感が生まれると言います。
門外不出(?)のふわふわ絶品だし巻き卵レシピ
さあ、お待たせしました!いよいよ具体的なレシピをご紹介します。
材料
まずは材料を揃えましょう。特別なものは必要ありません。
材料 | 分量 | 補足 |
---|---|---|
卵 | 3個 | Lサイズ推奨 |
だし汁 | 100ml | かつおだし or あごだしがおすすめ |
砂糖 | 大さじ2〜3 | 甘さはお好みで調整してください |
醤油 | 小さじ1 | 風味付け程度に |
みりん | 小さじ1 | 照りとコクが出ます |
塩 | ひとつまみ | 味を引き締めます |
サラダ油 | 適量 | 卵焼き器にひく用 |
作り方(調理手順)
ここからは、九州男児直伝の「ふわふわ」に仕上げるための重要なステップです!
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卵液を作る:
- ボウルに卵を割り入れ、菜箸で切るように溶きほぐします。泡立て器は使わないでください! 空気が入りすぎると、焼いた時に「す」が入ってしまい、なめらかになりません。白身と黄身が完全に混ざりきらなくて大丈夫です。
- 別容器にだし汁、砂糖、醤油、みりん、塩を入れてよく混ぜ合わせます。砂糖が溶けにくい場合は、少し温めると良いでしょう。
- 溶きほぐした卵に、混ぜ合わせた調味料を加えて、再び菜箸で静かに混ぜ合わせます。ここでも泡立てないように注意!
- (お好みで)卵液を目の細かいザルなどで一度濾すと、よりなめらかで美しいだし巻き卵になります。
-
卵焼き器を準備する:
- 卵焼き器を弱火〜中火にかけ、キッチンペーパーなどにサラダ油を含ませて、全体にしっかりと油をひきます。油が少ないと卵がくっつきやすくなります。
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焼く(ここが重要!):
- 卵焼き器が温まったら、卵液の1/3〜1/4程度を流し入れます。卵焼き器全体に薄く広がるように傾けます。
- 表面が半熟状になってきたら、奥から手前に向かって優しく巻き始めます。この時、完全に固まってしまう前に巻くのが、ふわふわに仕上げるコツです!
- 巻き終わったら、奥に移動させ、手前の空いた部分に再び油をひきます。
- 残りの卵液を再び1/3〜1/4程度流し入れ、先に巻いた卵の下にも卵液が流れ込むように卵焼き器を持ち上げたり傾けたりします。
- 同様に表面が半熟状になったら、奥に移動させた卵を巻き込みながら手前に巻いていきます。
- これを卵液がなくなるまで繰り返します。
-
形を整える:
- 巻き終わったら、卵焼き器の中で軽く押さえつけながら形を整えます。巻きすがあれば、巻きすで巻いてしばらく置くと、より綺麗な形になります。
- 粗熱が取れたら、お好みの厚さに切り分けて完成です!
* 火加減は常に弱火〜中火で。焦げ付きそうになったら火から離す勇気も大切!
* 卵液は一度にたくさん流し入れず、薄く広げて焼く。
* 巻くときは、完全に固まる前の半熟状態で。
* 卵焼き器に油をしっかりとひく。
一般的なだし巻き卵との違いは?比較してみよう!
前述の通り、だし巻き卵は地域によって特徴があります。九州男児レシピと一般的なレシピ(例:関東風)を比較してみましょう。
項目 | 九州男児レシピ | 一般的なだし巻き卵(関東風など) |
---|---|---|
甘さ | 甘めが多い傾向 | 控えめ、または甘くない |
だしの種類 | かつおだし、あごだしなど郷土色豊か | 昆布とかつおの合わせだしなど |
だしの量 | 比較的多め、ジューシーに仕上がる | レシピによるが、控えめな場合も |
食感 | ふわふわ、ジューシー | ふわふわ系、しっかり系など多様 |
使われるシーン | お弁当、朝食、おつまみなど日常的に | 寿司ネタ、お弁当、和食の一品として |
この比較からも分かるように、九州男児レシピは「甘さとだしのバランス」「ふわふわ食感」に重点が置かれているのが特徴です。
もっと美味しく!実践的なアドバイスとアレンジ
このレシピをマスターしたら、さらに美味しくするためのアドバイスや、アレンジにも挑戦してみましょう。
- 卵の温度: 卵は冷蔵庫から出してすぐよりも、常温に戻しておくと、だし汁と混ざりやすく、きれいに仕上がります。
- 卵焼き器: テフロン加工など、くっつきにくい卵焼き器を使うのがおすすめです。使い慣れたものがあればベスト!
- 火加減の調整: 途中で火が強すぎると感じたら、一度火から下ろして温度を調整しましょう。慌てずにじっくり焼くのが成功の秘訣です。
- 巻き方: 最初はうまく巻けなくても大丈夫!何度か作るうちに、きっと上手に巻けるようになります。多少形がいびつでも、味は変わりません!
- ネギ入りだし巻き卵: 卵液に刻みネギを加えるだけで、風味と彩りがアップ!
- チーズ入りだし巻き卵: 卵を巻く途中でピザ用チーズを散らすと、とろーり美味しいチーズだし巻き卵に。
- 明太子入りだし巻き卵: 九州らしく、明太子を加えてピリ辛だし巻き卵に!おつまみにも最高です。
- きのこあんかけだし巻き卵: 焼いただし巻き卵に、きのこたっぷりのあんをかけると、豪華な一品に早変わり。
まとめ
今回は、九州男児から教わった、ふわふわ絶品だし巻き卵のレシピをご紹介しました。甘めの味付けとだしの風味が特徴のこのだし巻き卵は、一度食べたら忘れられない美味しさです。
だし巻き卵作りは、最初は少しコツがいるかもしれませんが、何度か挑戦するうちにきっと上手にできるようになります。ぜひこのレシピを参考に、ご家庭で美味しいだし巻き卵を作ってみてください。