アドビコンプリートプランは本当に必要?現役ユーザーが本音レビュー

アドビコンプリートプランは本当に必要?現役ユーザーが本音レビュー
「アドビコンプリートプランって本当に必要?」「高そうだけど元は取れるの?」そんな疑問をお持ちではありませんか?

この記事では、現役でアドビコンプリートプランを長年利用している筆者が、その真の価値と本音のレビューをお届けします。クリエイティブな活動をしている方、これから始めたい方、あるいは仕事で必要だけど迷っている方にとって、この記事が最適な選択をするための一助となれば幸いです。

この記事でわかること
  • アドビコンプリートプランに含まれる主要なアプリとその概要
  • 現役ユーザーだからこそ語れるメリットとデメリット
  • どんな人にとってコンプリートプランが「必要」なのか
  • 利用料金に関するリアルな感想とコストパフォーマンス
  • 単体プランや代替ツールとの比較

読み終える頃には、あなたにとってアドビコンプリートプランが必要かどうか、明確な答えが見つかっているはずです。

目次

アドビコンプリートプランとは?その全貌に迫る

まずは、アドビコンプリートプランがどのようなサービスなのか、その基本的な部分から見ていきましょう。

アドビコンプリートプラン、正式名称「Creative Cloudコンプリートプラン」は、アドビシステムズが提供するクリエイティブツール群「Adobe Creative Cloud」に含まれるすべてのアプリケーションとサービスを利用できるサブスクリプションプランです。

ちょっと豆知識:Creative Cloudとは?
Creative Cloudは、かつてパッケージ販売されていたPhotoshopやIllustratorといったアドビ製品を、インターネット経由で常に最新版として提供し、クラウドストレージやフォントなどのサービスと連携させて利用できるプラットフォームです。買い切りから月額・年額のサブスクリプションモデルへと移行しました。

コンプリートプランの最大の特長は、その名の通り、アドビが提供するほぼすべてのクリエイティブアプリが使い放題になる点です。デザイン、写真編集、動画編集、Web制作、UI/UXデザイン、3D、オーディオなど、あらゆる分野をカバーするプロフェッショナルツールが含まれています。

コンプリートプランに含まれる主要アプリ(ごく一部)

コンプリートプランには50以上のアプリやサービスが含まれますが、特に多くのユーザーが利用する代表的なものをいくつかご紹介します。

アプリ名 主な用途
Photoshop (フォトショップ) 写真編集、画像合成、デジタルペインティング
Illustrator (イラストレーター) ベクターイラスト、ロゴデザイン、DTP
Premiere Pro (プレミアプロ) 動画編集、映像制作
After Effects (アフターエフェクツ) モーショングラフィックス、VFX (特殊効果)
InDesign (インデザイン) DTP、書籍・雑誌・ポスターなどのレイアウト
XD (エックスディー) UI/UXデザイン、プロトタイピング
Lightroom (ライトルーム) 写真の管理・現像・編集
Audition (オーディション) オーディオ編集、サウンドミキシング
Dreamweaver (ドリームウィーバー) Webサイト制作、コーディング
Animate (アニメイト) インタラクティブアニメーション、ゲーム開発
Substance 3D (サブスタンス 3D) シリーズ 3Dテクスチャリング、モデリング (一部)

これらに加えて、フォントサービス「Adobe Fonts」、クラウドストレージ「Creative Cloudストレージ」、ストック素材サービス「Adobe Stock」(一部利用可能)、ポートフォリオ作成サイト「Adobe Portfolio」、共同作業ツール「Creative Cloudライブラリ」など、クリエイティブワークを加速させるための様々なサービスも利用できます。

まさに、クリエイターにとっての「全部入り」パックと言えるでしょう。

現役ユーザーが語るアドビコンプリートプランのリアルなメリット

ここからは、実際にコンプリートプランを使い続けている筆者が感じている、率直なメリットをお伝えします。

メリット1:必要な時に必要なアプリがすぐ使える

これがコンプリートプラン最大の利点です。

例えば、こんな経験はありませんか?
  • 普段はPhotoshopしか使わないけど、急に動画編集の依頼が入ってPremiere Proが必要になった。
  • Webサイトのデザイン中に、ちょっとしたアニメーションを付けたくなってAfter Effectsを使いたくなった。
  • Illustratorで描いたイラストを、3D空間に配置してみたくなってSubstance 3Dが気になった。

単体プランの場合、これらのアプリを使うためには追加で契約するか、プランを変更する必要が出てきます。しかし、コンプリートプランなら、追加費用なしでダウンロードしてすぐに使い始めることができます

仕事の幅を広げたい、新しい表現方法に挑戦したいと思ったときに、「アプリがないからできない」という壁にぶつからないのは、想像以上に快適で、クリエイティブなモチベーションを維持する上で非常に重要です。

メリット2:アプリ間の連携がシームレス

アドビのアプリはそれぞれが非常に高い連携性を持っています。

連携の具体例
* Photoshopで編集した画像をIllustratorに配置
* Illustratorで作成したベクター素材をAfter Effectsでアニメーション化
* Premiere ProのプロジェクトにAfter Effectsのコンポジションをダイナミックリンクで配置(レンダリング不要で連携)
* Lightroomで現像した写真をPhotoshopでさらに編集
* Adobe Fontsでアクティベートしたフォントをすべてのアプリで使用
* Creative Cloudライブラリで素材やカラーパレットを共有

これらの連携機能は、複数のアプリを組み合わせて一つの作品を作り上げる際に、作業効率を劇的に向上させてくれます。ファイル形式の互換性はもちろん、特定の機能が他のアプリと連動することで、より高度で複雑な表現が可能になります。

コンプリートプランを利用していると、これらの連携機能を最大限に活用できるため、クリエイティブワーク全体の質とスピードが向上するのを実感できます。

メリット3:常に最新機能とアップデートを利用できる

サブスクリプションモデルの大きな利点の一つですが、コンプリートプランでも同様です。アドビは定期的にアプリのアップデートを行い、新機能の追加やパフォーマンスの改善、バグ修正を行っています。

特に近年は、Adobe Senseiと呼ばれるAI技術を活用した機能が続々と追加されており、作業の自動化や効率化が飛躍的に進んでいます。例えば、Photoshopの「選択とマスク」の精度向上、Premiere Proの文字起こし機能、After Effectsのコンテンツに応じた塗りつぶしなど、最新機能を使えるかどうかで作業時間が大きく変わることも珍しくありません。

コンプリートプランなら、追加費用なしでこれらの最新アップデートをすぐに適用できるため、常に最先端の環境でクリエイティブワークを行うことが可能です。これは、特にプロとして活動している方にとっては、競争力を維持する上で非常に重要な要素となります。

メリット4:豊富なサービスが付帯する

コンプリートプランはアプリだけでなく、様々な付帯サービスも含まれています。

特に便利なサービス
* **Adobe Fonts:** 2万種類以上の高品質なフォントが商用利用可能。デザインの幅が格段に広がります。
* **Creative Cloudストレージ:** プランによって容量は異なりますが、ファイルの保存や共有に便利です。アプリ間の同期もスムーズに行えます。
* **Adobe Portfolio:** 簡単な操作でプロフェッショナルなポートフォリオサイトを作成できます。
* **Adobe Stock (一部):** 無料で利用できる素材も多数あります。有料素材も割引価格で購入できる場合があります。
* **Behance:** 世界中のクリエイターの作品を見たり、自分の作品を公開したりできるコミュニティ。

これらのサービスは、単体で契約すると費用がかかるものや、コンプリートプランでなければ利用できないものも含まれています。特にAdobe Fontsは非常に強力で、デザインの質を大きく向上させてくれるため、これだけでもコンプリートプランの価値を感じる方は多いはずです。

メリット5:学習リソースが豊富にある

アドビは公式に、各アプリの使い方や新しい機能に関するチュートリアル、セミナーなどの学習リソースを豊富に提供しています。コンプリートプランユーザー向けの限定コンテンツもあります。

また、多くの専門学校やオンラインスクール、個人ブロガーやYouTuberがアドビ製品の使い方に関する情報を発信しており、困ったときに調べやすい環境が整っています。ユーザー数が非常に多いため、マイナーなトラブルシューティングの情報も見つけやすい傾向にあります。

新しいアプリを始める際や、特定の機能を使いこなしたいと思ったときに、学習のハードルが低いのは、コンプリートプランを契約する大きな安心材料となります。

現役ユーザーが語るアドビコンプリートプランの気になるデメリット

もちろん、コンプリートプランにもデメリットは存在します。特に多くの人が気になるのは「料金」でしょう。

デメリット1:料金が高い(と感じやすい)

コンプリートプランの最大のデメリットは、やはり月額または年額の料金です。単体プランと比較すると、当然ながら高額になります。

料金に関する本音

「毎月(毎年)この金額を払い続けるのは、正直負担に感じる時もある」というのが、多くのユーザーの偽らざる気持ちだと思います。特に、利用するアプリが限られている場合や、趣味でたまに使う程度の場合、コストパフォーマンスが悪く感じられる可能性があります。

ただし、この「高い」という感覚は、何と比較するか、どのように利用するかによって大きく変わります。後述する「どんな人なら必要か」の項目で詳しく解説しますが、複数のアプリを日常的に利用するプロフェッショナルにとっては、むしろ「これだけのツールとサービスが使い放題でこの値段なら安い」と感じることもあります。

料金については、単に金額の大小だけでなく、得られるリターン(仕事での収益向上、スキルの習得、表現の幅の拡大など)と照らし合わせて考える必要があります。

デメリット2:サブスクリプションであること

これはコンプリートプランに限った話ではありませんが、サブスクリプションモデルであること自体がデメリットと感じる人もいます。

サブスクリプションの注意点
* 利用を続ける限り、支払いが発生する。
* 支払いを停止すると、アプリが利用できなくなる。
* 過去に作成したファイルの編集ができなくなる可能性がある(互換性の問題など)。

かつての買い切りモデルのように、一度購入すれば永続的に使えるわけではありません。これは、利用頻度が低い人にとっては無駄な出費になりかねません。また、将来的に利用を停止した場合のことも考慮しておく必要があります。例えば、Photoshopで作成したPSDファイルを、Photoshopが使えなくなった後にどう扱うか、といった問題です。

ただし、常に最新版が使える、複数のデバイスで利用できる(ライセンスによる)、クラウドサービスと連携できる、といったサブスクリプションならではのメリットも大きいので、これは自身の利用スタイルと照らし合わせて評価すべき点です。

デメリット3:すべてのアプリを使いこなせない

コンプリートプランには多数のアプリが含まれていますが、正直、すべてのアプリを使いこなしているユーザーは稀です。多くのユーザーは、特定の主要アプリ(例:Photoshop, Illustrator, Premiere Pro)を中心に利用し、他のアプリはたまに触る程度、あるいは全く使わないというケースが多いのではないでしょうか。

筆者の場合

筆者もコンプリートプランユーザーですが、日常的に使うのはPhotoshop, Illustrator, Premiere Pro, After Effects, Audition, XDあたりで、他のアプリは仕事で必要になった時や、新しい技術を学ぶ際に触る程度です。

「使わないアプリにも料金を払っている」と感じてしまうと、デメリットに映るかもしれません。しかし、前述のメリット1(必要な時にすぐ使える)の裏返しでもあります。「いつか使うかもしれない」「新しいことに挑戦したい」という可能性に投資していると捉えることもできます。

デメリット4:動作環境の要求が高いアプリがある

アドビのプロ向けアプリは、高機能である反面、ある程度のPCスペックを要求します。特に動画編集のPremiere ProやモーショングラフィックスのAfter Effects、3D関連のアプリは、CPU、メモリ、GPUの性能が低いと動作が重くなったり、書き出しに時間がかかったりすることがあります。

コンプリートプランを契約しても、PCのスペックが不足していると、アプリの性能を十分に引き出せない可能性があります。契約前に、利用したい主要アプリの推奨システム構成を確認しておくことが重要です。

結局、アドビコンプリートプランはどんな人なら必要?

メリット・デメリットを踏まえた上で、どのような人にとってコンプリートプランが「必要」と言えるのか、具体的に考えてみましょう。

コンプリートプランが「必要」な可能性が高い人

こんなあなたはコンプリートプラン向き!
  • 複数のアドビアプリを日常的に使用するプロフェッショナル (デザイナー、映像クリエイター、Web制作者など)
    • 仕事で複数のツールを連携させて使う場合、効率化と表現の幅拡大のメリットが大きいです。
    • 単体で複数契約するよりも、コンプリートプランの方が結果的に安くなる場合が多いです。
  • これから様々な分野のクリエイティブスキルを習得したいと考えている人
    • 写真、デザイン、動画など、幅広く学んでみたい場合に、すべてのツールにアクセスできるのは大きなアドバンテージです。
    • 特に学生や教育関係者は、通常よりも安価な学割プランを利用できるため、非常にお得です。
  • 仕事で急な依頼に対応する必要があるフリーランスや個人事業主
    • 予期せぬ種類のクリエイティブワークに対応するために、あらゆるツールが手元にある安心感は何物にも代えがたいです。
  • 最新のAI機能やサービスを積極的に活用したい人
    • 常に最新版が使えるコンプリートプランなら、アドビの進化を最大限に享受できます。
  • Adobe FontsやCreative Cloudストレージなどの付帯サービスを頻繁に利用する人
    • これらのサービス込みで考えると、単体プランよりも割安になる可能性があります。

コンプリートプラン以外の選択肢も検討すべき人

こんなあなたは他の選択肢も!
  • 特定のアプリ(例:Photoshopのみ)しか利用しない人
    • 単体プランの方が圧倒的に安価です。まずは単体プランから始めるのがおすすめです。
  • 趣味でたまにしかクリエイティブツールを使わない人
    • 利用頻度に対して料金が見合わない可能性があります。他の買い切りソフトや無料ソフトも検討しましょう。
  • 予算が限られている人
    • コンプリートプランは高額です。どうしてもアドビ製品が必要なら、まずは単体プランやフォトプラン(PhotoshopとLightroomのセット)から始めるのが現実的です。
  • アドビ製品以外のツールで十分な場合
    • 最近はAffinity Photo/Designer/PublisherやDaVinci Resolveなど、アドビ製品以外にも高性能で安価な(あるいは無料の)クリエイティブツールが増えています。これらのツールで目的が達成できるなら、無理にアドビ製品にこだわる必要はありません。
筆者のアドバイス
迷ったら、まずは単体プランやフォトプランから試してみるのがおすすめです。実際に使ってみて、「やっぱり他のアプリも必要だ」「連携機能をもっと活用したい」と感じたら、コンプリートプランへの切り替えを検討するのが賢明です。無料体験期間を利用して、実際にいくつかのアプリを触ってみるのも良いでしょう。

料金について掘り下げる:本当に「高い」のか?

コンプリートプランを検討する上で、最も気になるのが料金でしょう。ここでは、料金体系と、それが「高い」と感じるかどうかの筆者なりの考察を述べます。

アドビコンプリートプランの料金体系

料金は契約方法によって異なります。

契約方法 料金(目安) 特徴
個人版 (年間プラン・月々払い) 月額 約6,480円 年間契約だが、支払いは毎月。最も一般的な契約方法。
個人版 (年間プラン・一括払い) 年額 約72,336円 年間契約で一括払い。月々払いより若干割安。
個人版 (月々プラン) 月額 約9,680円 契約期間の縛りなし。料金は最も高いが、必要な時だけ利用できる。
学生・教職員版 (年間プラン) 月額 約2,180円 学生・教職員向けの特別価格。圧倒的に安い
法人版 料金は要問い合わせ チームでの利用に適した機能やサポートが付帯。

※上記料金は記事執筆時点のものであり、変更される可能性があります。正確な料金はアドビ公式サイトでご確認ください。

注目すべきは、学生・教職員版の料金の安さです。対象となる方は、迷わずこのプランを選ぶべきでしょう。

個人版の場合、年間プラン(月々払いまたは一括払い)が最も一般的で、月々プランよりも割安です。ただし、年間契約の途中で解約すると違約金が発生する場合があるので注意が必要です。

コストパフォーマンスをどう捉えるか

「月額約6,480円」という金額をどう捉えるか、これがコンプリートプランが必要かどうかの分かれ道になります。

比較対象を変えてみる
  • 単体プランと比較: Photoshop単体プランは月額約2,728円です。もしPhotoshop以外にIllustrator(約2,728円)とPremiere Pro(約2,728円)も使っているなら、単体で3つ契約すると合計約8,184円となり、コンプリートプランの方が安くなります。2~3個以上のアプリを恒常的に使うなら、コンプリートプランの方が経済的です。
  • 他のプロフェッショナルツールと比較: 例えば、動画編集ソフトのFinal Cut Pro Xは買い切りで約36,800円(Macのみ)、DaVinci Resolve Studioは買い切りで約47,500円です。これらは一度購入すれば永続的に使えますが、機能追加はメジャーバージョンアップ時のみで、他のクリエイティブ分野のツールは別途購入する必要があります。コンプリートプランは月額制ですが、常に最新の全ツールが使えるという大きな利点があります。
  • ビジネスへの投資として: プロとして活動している場合、アドビツールは「商売道具」です。これらのツールを使うことで得られる収益や、作業効率向上によって生まれる時間的余裕を考慮すると、月額数千円の投資は決して高くないと判断できる場合があります。

筆者の感覚としては、月に数万円以上の収益をクリエイティブワークから得ている、あるいは将来的にそうなりたいと考えて真剣に取り組んでいるのであれば、コンプリートプランの料金は十分にペイできる範囲だと感じています。

一方で、趣味で月に数時間程度しか使わない、というレベルであれば、単体プランや他の安価なツールを検討する方が賢明でしょう。

より賢くアドビコンプリートプランを利用するための実践アドバイス

もしコンプリートプランの契約を検討するなら、以下の点を意識するとより有益に利用できるでしょう。

1:無料体験期間を徹底的に活用する

アドビはコンプリートプランの7日間無料体験を提供しています。この期間中に、自分が本当に使いたいアプリは何か、どの程度使いそうかをじっくり見極めましょう。普段使わないアプリもいくつか触ってみて、どんな機能があるのか確認するのも良いでしょう。

2:年間プラン(一括払い)を検討する

予算に余裕があれば、年間プランの一括払いを選択すると、月々払いよりも若干ですが総額を抑えることができます。長期的に利用することが確定している場合は、一括払いも有効な選択肢です。

3:セールやキャンペーンを利用する

アドビは不定期にセールやキャンペーンを実施することがあります。特にブラックフライデーやサイバーマンデー、新生活応援キャンペーンなどの時期には、通常よりも大幅に割引されることがあります。急ぎでなければ、これらの機会を狙って契約するとお得に入手できます。

4:学生・教職員版の対象か確認する

自身や家族に学生や教職員がいる場合、学割プランを利用できる可能性があります。学割プランは非常に安価なので、対象となるかどうかを必ず確認しましょう。

5:必要最低限のストレージ容量を選択する

コンプリートプランにはクラウドストレージが付帯しますが、プランによって容量が異なります。もし大量のクラウドストレージが必要ない場合は、必要最低限の容量のプランを選択することで、料金を抑えられる場合があります。(ただし、個人版コンプリートプランのストレージ容量は固定されていることが多いので、これは主に法人版などで検討する点かもしれません。)

6:使わないアプリはインストールしない

コンプリートプランだからといって、すべてのアプリをインストールする必要はありません。PCのストレージ容量を圧迫するだけです。必要なアプリだけをインストールし、定期的に使っていないアプリはアンインストールするなど、賢く管理しましょう。

7:代替ツールも常に視野に入れる

アドビ製品は業界標準となっているものが多いですが、それが唯一無二の選択肢というわけではありません。前述のAffinityシリーズやDaVinci Resolveなど、安価または無料でありながら高性能な代替ツールも存在します。

もし現在のワークフローで特に問題がなく、コストを抑えたいのであれば、これらの代替ツールで目的が達成できないか検討する価値は十分にあります。アドビ製品に固執せず、自身の目的や予算に合った最適なツールを選ぶ視点を持つことが重要です。

アドビコンプリートプランの今後の展望

アドビは近年、AI技術「Adobe Sensei」の活用を加速させており、今後も様々なアプリにAI機能が統合されていくと考えられます。これにより、より複雑な作業が自動化されたり、これまで不可能だった表現が可能になったりするでしょう。

また、Webブラウザ上で動作する軽量版アプリや、モバイルアプリとの連携も強化されており、デバイスを問わないシームレスなクリエイティブ環境の実現を目指しているようです。

さらに、3DやAR/VRといった新しい分野への投資も積極的に行っており、コンプリートプランに含まれるアプリの種類も今後さらに増えていく可能性があります。

これらの進化のスピードについていくためには、やはり常に最新版を利用できるコンプリートプランが有利になるでしょう。クリエイティブ業界の最前線で活動し続けたいと考えるなら、アドビコンプリートプランは今後も中心的なツールであり続けると考えられます。

【まとめ】アドビコンプリートプランは本当に必要?現役ユーザーの結論

この記事の結論
現役ユーザーである筆者の視点から、アドビコンプリートプランは「複数のアドビアプリを日常的に利用し、クリエイティブワークで収益を得ている、または真剣にプロを目指している人」にとっては、その料金に見合う、いやそれ以上の価値がある強力なツールであると結論づけます。

様々なアプリを自由に使えることによる表現の幅の拡大、アプリ間のシームレスな連携による作業効率の向上、そして常に最新の機能とサービスを利用できることは、プロとして活動する上で非常に大きなアドバンテージとなります。

もちろん、料金が高い、サブスクリプションであるといったデメリットも存在します。しかし、自身の利用目的、頻度、そしてそこから得られるリターンを冷静に判断すれば、それが適正な投資であるかどうかの答えは見えてくるはずです。

最後に、もう一度問いかけます。

あなたは、アドビコンプリートプランに含まれる複数の強力なツールを使いこなし、自身のクリエイティブな可能性を最大限に引き出し、それを仕事や自己表現に活かしていきたいと考えていますか?

もしその答えがYesであれば、コンプリートプランはきっとあなたの強力な相棒となってくれるでしょう。まずは無料体験や単体プランから、アドビの世界に触れてみることをおすすめします。

あなたのクリエイティブな旅が、より豊かで実りあるものになることを願っています。

撮影に使用している機材【PR】

アドビコンプリートプランは本当に必要?現役ユーザーが本音レビュー

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次