WordPressテーマ「SWELL」を使ってブログ運営をしている皆さん、「投稿一覧ページに表示される記事の数、どう設定してますか?」
この「表示件数」設定、実はブログの見た目だけでなく、読者の回遊率、そしてブログの表示速度やSEOにも深く関わってくる、非常に重要なポイントなんです。
「え、そんな細かいところ気にしなきゃいけないの?」と思ったあなた。ぜひこの記事を読み進めてみてください。最適な設定を見つけるヒントが見つかるはずです。
投稿一覧の表示件数、どこで設定する?
WordPressでブログ記事の一覧に表示される件数を設定できる場所は、実はWordPressの標準機能です。SWELLテーマを使っているかどうかに関わらず、以下の場所で設定できます。
- WordPress管理画面 → 設定 → 表示設定
ここの「1ページに表示する最大投稿数」という項目で、投稿一覧(ブログトップページ、カテゴリページ、タグページ、検索結果ページなど)に一度に表示される記事の件数を変更できます。
SWELLテーマは、このWordPress標準の表示設定を尊重して表示を行います。ただし、SWELL独自の機能として、特定のトップページレイアウトやウィジェット、ブロック設定などで別途表示件数を細かく調整できる場合があります。基本となる一覧表示の件数は、まず「表示設定」で決めることになります。
この設定値、初期設定ではおそらく10件や5件などになっていることが多いかと思います。
表示件数を変更すると何が変わる?
この数字を大きくしたり小さくしたりすることで、主に以下の点が変化します。
- 一覧ページの見た目: 1ページに表示される記事の数が物理的に変わります。当然、件数を増やせばページは縦に長くなります。
- ページネーション(ページ送り): 設定した表示件数を超える記事がある場合、ページ送りのリンク(「次のページへ」「1, 2, 3,…」など)が表示されます。件数を減らせばページ数は増え、件数を増やせばページ数は減ります。
- ブログの表示速度: これが特に重要です。1ページに表示される記事の数が多いほど、そのページを読み込むために必要なデータ量が増加する傾向があります。
例えば、あなたのブログに記事が100件あるとしましょう。
- 表示件数 5件に設定した場合: トップページ、カテゴリページなどは20ページに分割されます。1ページあたりの記事数は少ないですが、多くのページを遷移する必要があります。
- 表示件数 20件に設定した場合: 同じく5ページに分割されます。1ページあたりに多くの記事が表示されるため、スクロールは増えますが、ページ遷移は少なくなります。
このように、たった一つの設定変更で、読者の回遊導線やページごとの情報密度が大きく変わるのです。
表示件数を少なくするメリット
表示する記事数が少ない分、読み込む画像やデータの量が減り、ページの表示速度が速くなる傾向があります。特にモバイル環境や回線速度が遅いユーザーにとっては大きなメリットです。表示速度はSEOにも影響すると言われています。
1ページにずらっと記事が並ぶと、情報量が多すぎて読者がどこから見たらいいか迷ってしまうことがあります。件数を少なくすれば、より集中して目の前の記事に目を通してもらいやすくなります。
最新の記事や注目記事など、特定の見せたい記事への誘導が目立ちやすくなります。
表示件数を少なくするデメリット
記事数が多くなると、読者が特定の記事を探す際にページ送りを何度も繰り返す必要が出てきます。これは読者にとって手間となり、離脱の原因となる可能性があります。
表示件数が少ないと、一覧ページをスクロールするだけで多くの記事に触れる機会が減ります。「ついでにこれも読んでみようかな」といった偶発的なクリックが生まれにくくなるかもしれません。
表示件数を多くするメリット
読者はスクロールするだけで、より多くの記事タイトルやサムネイルを一覧できます。自分の興味を引く記事を見つけやすくなる可能性があります。
目的の記事が後半にあっても、ページ送りのクリック数を減らせます。スムーズな回遊体験を提供できる可能性があります。
これは直接的な影響ではないですが、1ページからリンクされている記事数が多くなるため、検索エンジンのクローラーが効率的にブログ内の記事を巡回しやすくなる、という考え方もあります。(ただし、これは表示速度とのトレードオフになります)
表示件数を多くするデメリット
最大のデメリットです。読み込む画像やデータが増えるため、ページの表示が遅くなる可能性が非常に高いです。特にアイキャッチ画像を多用している場合や、サーバーのスペックが低い場合は顕著になります。ページの表示速度は、読者の離脱率やSEO評価に直結します。
スマートフォンで縦に非常に長いページをスクロールし続けるのは、意外とストレスになります。読者が疲れてしまい、途中で離脱する原因になることも。
最適な表示件数を決めるための実践アドバイス
では、あなたのブログにとって最適な投稿一覧の表示件数はいくつなのでしょうか? 残念ながら「これが正解!」という万人に共通する黄金律はありません。なぜなら、最適な件数はブログの特性によって変わるからです。
以下の点を考慮して、最適な設定を見つけていきましょう。
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ブログの記事数:
- まだ記事数が少ない(例えば50件以下)なら、少し多め(15件~20件程度)に設定しても、ページの長さや表示速度の問題は起きにくいでしょう。多くの記事を読者に見てもらう機会が増えます。
- 記事数が非常に多い(例えば500件以上)なら、少なめ(5件~10件程度)に設定しないと、表示速度が致命的に遅くなる可能性があります。
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ブログのジャンル・目的:
- 最新情報の発信が中心のニュースサイトやトレンドブログなら、表示件数を多くして、多くの最新記事を一覧できた方が読者は喜びます。
- 一つ一つの記事をじっくり読んでほしい解説系や体験談ブログなら、表示件数を少なくし、各記事のタイトルや冒頭文をしっかり読んでもらえるようにする方が効果的かもしれません。
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ターゲット読者層:
- モバイルユーザーが多いのか、PCユーザーが多いのか? Google Analyticsなどで確認しましょう。モバイルユーザーが多いなら、縦長のページは敬遠される可能性が高まります。
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ブログの表示速度計測:
- 設定を変更したら、必ずPageSpeed Insightsなどのツールを使ってブログの表示速度を計測しましょう。特にモバイル環境での評価を確認してください。「遅い」と判定されるようであれば、表示件数を減らすことを検討すべきです。
- SWELLには高速化機能が豊富に搭載されていますが、表示件数を極端に増やすとその効果も相殺されてしまうことがあります。
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読者の行動観察:
- Google Analyticsなどで、投稿一覧ページやカテゴリページの離脱率やページ別訪問数を確認しましょう。表示件数を変更してみて、これらの数値がどう変化するかを見るのも有効です。ページ送りが多すぎるページからの離脱が多い場合、表示件数を増やすことで改善する可能性もあります。
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最初はデフォルト、徐々に調整:
- 迷う場合は、WordPressのデフォルト設定(多くの場合は10件)から始めてみるのがおすすめです。そこから、記事数や表示速度、読者の反応を見ながら、5件に減らしてみたり、15件に増やしてみたりと調整していくのが現実的です。
一覧ページだけでなく、単一記事ページの下部にある「関連記事」の表示件数なども、読者の回遊率に影響します。SWELLでは、これらの表示件数も細かく設定できますので、併せて調整を検討するとより効果的です。
WordPress、特にSWELLテーマでブログを運営する上で、投稿一覧の表示件数は単なる見た目の設定にとどまりません。ブログの表示速度、読者の利便性、そしてSEOにも影響を与える重要な要素です。
- 設定場所は「WordPress設定」→「表示設定」。
- 表示件数を少なくすれば「表示速度向上」「読者が圧倒されにくい」がメリット、デメリットは「ページ遷移増加」「目的の記事を見つけにくい」。
- 表示件数を多くすれば「多くの記事を一覧できる」「ページ遷移が減る」がメリット、デメリットは「表示速度低下(最重要)」「モバイルでの操作性」。
あなたのブログの記事数、ジャンル、ターゲット読者、そして何より「表示速度」と「読者の回遊性」のバランスを考慮して、最適な件数を見つけていくことです。一度設定して終わりではなく、ブログの成長に合わせて見直しを行うことも大切です。
ぜひ、本記事を参考に、あなたのSWELLブログにとって最適な投稿一覧表示件数を見つけて、より読者にとって快適で、検索エンジンにも評価されるブログを目指してください。