Switch2は何がすごい?Switchから「10倍性能」進化したポイント徹底比較
任天堂の次世代機、Switch2(仮称)の登場が大きな話題となっています。
現行のNintendo Switchも素晴らしいゲーム体験を提供してくれましたが、次世代機では一体どこがどう変わるのでしょうか?特に耳にするのが、「Switchの10倍のグラフィック性能」という驚異的なパワーアップ。
今回は、Switch2とSwitchを様々な角度から徹底比較し、その「すごさ」の核心に迫ります。提供されている情報を元に、スペック面から機能面まで、進化したポイントを深掘りしていきましょう。
まずは、ゲーム体験の土台となるスペック面での進化を見ていきましょう。本体の物理的な変化から、目に見えない処理能力まで、SwitchからSwitch2への飛躍は目覚ましいものがあります。
Switch2を手に取った時に最初に気づくのは、その本体サイズでしょう。
Switchと比較すると、Switch2は縦方向に14mm、横方向に33mmサイズアップしています。これに伴い、スティックやボタンといった操作部分も大きくなり、Switchとは一味違う、より手に馴染むような操作感が期待できます。
具体的なサイズ比較は以下の通りです。
| 比較項目 | Switch2 | Switch |
| :——- | :—— | :—– |
| 縦 | 116mm | 102mm |
| 横 | 272mm | 239mm |
本体サイズが大きくなったことで、握りやすさや携帯時の感覚がどう変わるのかは、実際に触ってみないと分からない部分。メディア体験会レポートなどで詳細が明らかになることでしょう。(もし体験会レポートが公開されれば、具体的なリンクや内容を追記すると良いでしょう。)
本体サイズの拡大は、ディスプレイサイズにも恩恵をもたらしました。
一般的なタブレットデバイスにも近いこのサイズ感は、携帯モードやテーブルモードでのプレイ時に、より広い画面いっぱいにゲームの世界が広がり、これまで以上の深い没入感を与えてくれるはずです。
具体的なディスプレイサイズ比較です。
| モデル | ディスプレイサイズ |
| :————- | :—————– |
| Switch 2 | 7.9インチ |
| Switch | 6.2インチ |
| Switch 有機ELモデル | 7.0インチ |
スペックアップや本体サイズ拡大に伴い、本体の重さもそれなりに増しています。
Switch2は、Switchに比べて約136g重くなりました。ジョイコン2装着時の総重量は約534gとなります。
| モデル | 本体重量(ジョイコン装着時) | ジョイコン重量 |
| :——————— | :————————- | :————- |
| Switch2 | 約534g | 約133g |
| Switch | 約398g | 約101.1g |
| Switch 有機ELモデル | 約420g | 約101.1g |
長時間の携帯モードプレイで、この重さの違いがどう影響するかは気になるところです。しかし、Switch2はTVモードでの4K対応やマウス操作対応など、手に持ってプレイする以外の多様な楽しみ方が広がっています。ドックに置いてTVで遊ぶ分には重さは関係ないので、プレイスタイルによってはあまり気にならない可能性もあります。
Switch2のディスプレイ解像度は、Switchから大幅に進化しました。
Switchが1280×720ピクセル(HD)だったのに対し、Switch2は1920×1080ピクセル(フルHD)に対応。単純な画素数では従来の約2.25倍となり、携帯モードでもより精細で美しい映像を楽しむことができます。
さらに、ドックに接続してTVやディスプレイに表示するTVモードでは、3840×2160ピクセル(4K)に対応します。これにより、大画面でより高精細なグラフィックを堪能できるようになります。
また、Switch2はHDR(High Dynamic Range)という技術にも対応。明るさの階調を幅広く表現できるため、暗い洞窟の奥のディテールや、太陽の光に包まれたシーンのまぶしさなど、明暗差が大きな場面でも黒つぶれや白飛びが少なく、より自然でリアルな描写が可能になります。クリエイターが意図した光と影の表現が、より忠実に再現されるのは嬉しいポイントです。
ゲーム映像の滑らかさを示すフレームレート(fps)も向上しています。
Switch2は最大120fpsの可変リフレッシュレートに対応。現行のSwitchやSwitch有機ELモデルが最大60fpsだったのに比べ、2倍のフレームレートを実現しています。
| モデル | 最大フレームレート |
| :————- | :—————– |
| Switch2 | 最大120fps |
| Switch | 最大60fps |
| Switch 有機ELモデル | 最大60fps |
特にアクションゲームなど、素早い動きが多いゲームでは、120fps対応による滑らかな映像がより快適なプレイをもたらしてくれるでしょう。
携帯モード、テーブルモード、TVモードいずれでも最大120fpsに対応していますが、TVモードで4K出力している場合は最大60fpsに限定されます。高解像度か高フレームレートか、環境に合わせて最適な設定を選ぶことになります。
今回のSwitch2の最大の進化点であり、多くのゲーマーが最も注目しているのが、このグラフィック性能の飛躍的な向上です。
この「10倍」という数字は、単にゲームが綺麗になるというだけでなく、これまでSwitchでは実現不可能だったような、より大規模でリッチな表現が可能になることを意味します。
例えば、提供テキストにあった「**マイクラのTNT1000個爆発**」のような、物理演算が複雑で大量のオブジェクトが同時に処理されるような場面でも、フレームレートが大きく落ち込むことなく、滑らかに描写できる可能性が高まります。現行Switchでは処理落ちしてしまうようなシーンも、Switch2なら快適にプレイできるかもしれません。
この圧倒的な性能を支えるのが、GPUに搭載された以下の専用回路です。
これらの最新技術の搭載により、Switch2では、より現実的で美しいライティングや、高精細ながらスムーズな動作のゲームタイトルが期待できます。
ゲームソフトのダウンロードやアップデート、セーブデータの保存などに不可欠な本体内蔵メモリーも大幅に増強されました。
Switch2の本体保存メモリーは256GB。現行Switchの32GBから約8倍、有機ELモデルの64GBから約4倍に増加しています。
| モデル | 内蔵メモリー容量 |
| :————- | :————— |
| Switch2 | 256GB |
| Switch | 32GB |
| Switch 有機ELモデル | 64GB |
公式サイトの説明によると、『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』や『あつまれ どうぶつの森』といった容量の大きなタイトルを複数ダウンロードしても、まだ十分な空き容量が残るようです。容量不足を気にせず、気軽にダウンロード版ソフトを購入したり、たくさんのゲームをインストールしておいたりできるのは大きなメリットです。
さらに、具体的な数値は公表されていませんが、データの読み出しや書き込み速度も大幅に向上しているとのこと。ゲームの起動時間やロード時間が短縮され、よりストレスなくゲームを楽しめるようになるでしょう。
外部ストレージとして利用するメモリーカードの規格が変更されています。
SwitchやSwitch有機ELモデルがmicroSD/microSDHC/microSDXCメモリーカードに対応していたのに対し、Switch2はmicroSD Expressメモリーカードのみ対応(最大2TBまで)となります。
お手持ちのmicroSDカードは、ゲームデータの保存には使用できません。Switch2で容量を拡張したい場合は、新たにmicroSD Expressメモリーカードを購入する必要があります。なお、旧規格のメモリーカードは、Nintendo Switch本体からの画面写真・動画のコピーにのみ利用可能とのことです。
ライセンス商品として、サムスン製とサンディスク製のmicroSD Expressメモリーカードが案内されているので、購入の際はこれらを参考にすると良いでしょう。
本体に内蔵されているリチウムイオンバッテリーの容量は増加しています。
Switch2は5220mAhのバッテリーを搭載。Switchの4310mAhから約20%増量しています。
| モデル | バッテリー容量 |
| :————- | :————- |
| Switch2 | 5220mAh |
| Switch | 4310mAh |
| Switch 有機ELモデル | 4310mAh |
しかし、遊ぶソフトによって変わるものの、バッテリーの持続時間はSwitch2が約2時間〜6.5時間と、Switch/Switch有機ELモデルの約4.5~9.0時間と比べると控えめな数字になっています。
これは、本体のスペック向上(特にGPU性能)やHDR対応などにより、消費電力が増加していることが影響していると考えられます。
とはいえ、Switch2は本体上面にもUSB-C端子が搭載されており、携帯モードでプレイしながらの充電がしやすくなっています。バッテリー切れが心配な場合でも、電源に繋ぎながら快適にプレイできる設計は安心材料です。旧モデルのSwitch(2019年8月以前のモデル)のバッテリー持続時間(約2.5〜6.5時間)に近い感覚かもしれません。
スペックだけでなく、機能面でもSwitch2には新しい要素が加わっています。特にコミュニケーション関連の進化は注目です。
これまでのSwitchでは、ボイスチャットを利用するためにスマートフォンのアプリが必要でしたが、Switch2ではついに本体だけでゲームチャットが可能になりました!
「ゲームチャット」機能では、フレンドとボイスチャットやゲーム画面の共有を楽しめます。ボイスチャットは最大12人、ゲーム画面共有は最大4人まで対応しています。
さらにユニークなのは、異なるゲームをプレイしていても、それぞれのゲーム画面を見せ合える点です。友達がどんなゲームを遊んでいるのか、どんな進行状況なのかを気軽に共有でき、コミュニケーションの幅が広がりそうです。もちろん、みんなで一緒にプレイしているゲーム画面を共有することも可能です。
「ゲームチャット」機能へのアクセスをスムーズにするため、Switch2のジョイコン「ジョイコン2」には新たに「Cボタン」が新設されています。
この「Cボタン」を押すだけで、ゲームチャット機能に簡単にアクセスできます。ボイスチャット中に素早くミュートにするといった、コミュニケーション関連の機能がこのボタン一つに集約されており、使い勝手が考慮されています。
コミュニケーション機能はさらに進化し、別売の「Switch2カメラ」や市販のUSBウェブカメラを本体に接続することで、ビデオチャットも可能になります。
自分の姿を映しながら会話できるのはもちろん、背景を非表示にする機能も搭載されており、部屋の様子を映したくない場合でも安心して利用できます。ゲーム仲間とのコミュニケーションが、これまで以上にリッチになりそうです。(Switch2カメラの価格や発売日などの詳細は、今後の発表に注目です。)
これまでの情報を踏まえ、Switch2の主なメリットと、注意しておきたい点(デメリットとも言える部分)をまとめてみましょう。
Switch2の進化点を踏まえると、特に以下のような人にとって、Switch2は魅力的な選択肢となるでしょう。
逆に、現行Switchで特に不満がなく、主にライトなゲームやパッケージ版ソフトを中心に遊ぶ人であれば、すぐに買い替えを検討する必要はないかもしれません。しかし、今後発売されるSwitch2専用タイトルや、Switch2の性能を活かしたアップデートが施されるタイトルに魅力を感じる場合は、検討の価値は大いにあるでしょう。
今回は、任天堂の次世代機「Switch2(仮称)」が、現行のSwitchからどれだけ進化したのかを、スペック面と機能面の両方から徹底比較しました。
特に、グラフィック性能が「10倍」になったことは、Switch2が単なるバージョンアップではなく、次世代機としてふさわしいポテンシャルを秘めていることを強く示唆しています。これにより、開発者はより野心的で表現豊かなゲームを創造できるようになり、私たちはこれまでにないゲーム体験を味わえるようになるでしょう。
本体重量やバッテリー持続時間、メモリーカード規格変更といった注意点はあるものの、Switch2が提供するグラフィック、速度、コミュニケーションの進化は、多くのゲーマーにとって非常に魅力的です。
今後の正式発表や発売、そしてSwitch2で遊べるゲームタイトルラインナップに、ますます期待が高まりますね!
Switch2に関する続報があり次第、また詳しく解説していきたいと思います。